Diversity & Inclusion Blog

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ダイバーシティの推進を願い、より多くの意義ある活動や世界の情報を、より多くの人に届けるため発信していきます。
GEWELのメンバーや志を同じにする人たちから、日本や世界のダイバーシティ&インクルージョン情報をお届けします。
ダイバーシティへの想いと役立ちたいこと

前田 恒夫(NPO法人 GEWEL 理事)

昨年4月にGEWELの正会員となり、本年4月、理事に選任された前田です。よろしくお願いします。今回は、GEWEL参加の動機から、GEWEL会員としての活動や自身をふりかえっての問題意識と貢献したいことについて、述べたいと思います。

参加動機:
もともと、私は若い頃から異文化や海外に興味がありました。この想いが通じてか、38年間の会社人生の内、海外での仕事経験が3回と恵まれました。1回目は30代半ばにボストン、2回目は50代初めにメルボルンに、それぞれ、駐在しての仕事。3回目は50代後半にAsia Pacificでの出張ベースでの仕事です。

さらに、60代には大学でのJICA途上国人材育成プロジェクトに8年間も携わりました。この間、まさに多様な国の方々との交流機会を通じての文化や考え方の違い、魅力に触れることができました。そんな興味と経験をベースに、GEWELメンバーとなりました。GEWEL のD&Iを基本理念とする社会貢献活動(ミッション)に共感したからです。

問題意識と関心事:
今や、日本は、国を挙げての女性活躍推進が展開されています。グローバルなビジネス環境や我が国の深刻な労働人口不足を考えると、喫急の課題と言えます。私は、1年間を通じて、ダイバーシティ経営や女性活躍推進関連の講演会や研究会、ディスカッション等に積極的に参加しました。その感想として、我国のダイバーシティ経営の取組は、女性活躍推進が中心で、一部の先進企業を除き、全体的には、まだ、初期段階との印象です。幸い、政府の強い旗振りといった追い風もあり、社会的な関心や機運が高まり、今後の展開や発展が期待されます。

一方、先進企業での女性活躍推進の組織全体への浸透、定着化はまだこれからと聞きます。なぜでしょうか。そもそも、日本は文化的、歴史的背景から、風土的に異なる価値観や習慣が馴染み難い国と言われています。
例えば、女性社員の活躍推進に日常的に関わりの深いのは直属上司にあたる男性管理職層です。この層の意識やマネジメントスタイルの影響が問題です。今や、20代、30代層の社員にとって、女性が働くのは当り前の時代であるのに対し、40代から50代の男性社員は、これまで、仕事優先の画一的な価値観で過ごしてきた人達です。男は仕事で稼ぎ、女は家庭を守るといった、女性は専業主婦時代の古い価値観の持ち主が多いからです。

特に、1965年以前生まれ50代以降の世代は、日本の戦後の復興期や高度成長期を支えてきた人達で、モーレツに働いた分だけ生活も豊かになり、企業や社会の発展に貢献したとの自負心(成功体験)みたいなものがあります。それだけに、長年染みついた価値観を変えることは容易なことではありません。実は、私自身がそうでした。

この成長の陰には女性が家庭をシッカリ守り、男性が仕事に専念できる役割分業体制が当たり前という価値観がある時代でした。ところが、女性と男性が共に働くのが当たり前の時代になった今、新しい役割分業体制の下でのマインドチェンジと働き方が求められています。そんな現状の中、トップが女性活躍推進の旗を振っても、現場の粘土層と呼ばれる男性管理者の意識や行動が変わらない限り、組織全体に浸透しないからです。

反面教師としての気づき:
ここで、自分を振り返ると、私自身も企業戦士に代表される典型的な男社会の価値観での働き方をしてきました。失敗や恥をかいたりしたこともたくさんありました。例えば、50代半ばのある時、家内に対して、“誰がおカネを稼いでいるんだ!”との暴言をはいたことがあります。その当時はモーレツに忙しい時で、精神的にもつらかった時です。言った直後、ふと我に返り、反省することしきり。家内や家族の支えがあって、当時の自分がいることをスッカリ忘れていたのです。

その後、何度かの気づきの場面があり、その回を重ねる毎に、自身の価値観も少しずつ変わってきたと思います。特に、女性の力を知るという意味での気づきは数回ありました。1回目は、95年に女性ばかりの職場上司として、赴任した時です。女性ならではの感性や創造性を生かした企業内HRD事業を立上げ、チームで事業目標を達成した時です。2回目は、Asia PacificのHRDの仕事に関わった時、日本以外の国のHR/HRDマネージャーの殆どが女性でした。会議の席上での積極的な発言や提言に、大いに刺激を受けました。

そして、3回目の気づきは、定年退職後、個人事業家としての仕事に就いてからです。会社組織を卒業したフリーな立場で、今まで関りのなかった業界や町内会活動等の関りの中で、イキイキと活躍されている女性の方々を知りました。特に、女性固有の決断を迫られる結婚、出産、育児、等のライフステージを乗り越えて、元気に活躍されている方々を知った瞬間、女性の強さとは何かの大きな気づきがありました。メンタル面での強さです。

役に立ちたいこと:
私が、役に立ちたいことは、2つ。“風土づくり(組織)”と“自律的キャリア(個人)”のサポートです。先ずは、風土づくりが先だと考えます。例えば、どんなにきれいな花やおいしい野菜を育てたくても、土壌や温度などの環境が整わない限り、発育はおろか枯らしていまいます。

同様に、多様性を活かすための仕組みや制度(ハード面)を作っても、組織風土や働き方のマインド(ソフト面)が変わらない限り、女性はもちろんのこと、外国人や障がいを持つ人、ひいては、高齢者の力を引き出し、活かすことはできないとの考えからです。

会員の皆さまと共に、関係者がダイバーシティの考えにハラ落ちし、強みとして活かせる風土づくりをめざしたいと思います、よろしくお願いします。    

| Maki | 最新D&I情報 | 20:48 | comments(0) | - |
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