Diversity & Inclusion Blog

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ダイバーシティの推進を願い、より多くの意義ある活動や世界の情報を、より多くの人に届けるため発信していきます。
GEWELのメンバーや志を同じにする人たちから、日本や世界のダイバーシティ&インクルージョン情報をお届けします。
経営者向け会議に、女性ももっと参加を

日本のこれからと世界から求められるD&I
〜3つのカンファレンスに参加して
堀 玲子

7月8月と政治や経済がスピードを持って動いている中で、“世界の中の日本”、“グローバル”というキーワードが気になって、外部のカンファレンスに3つほど参加してみた。1つは、日経産業新聞が主催していた「リジリエントな対応力を強化するグローバル戦略」である。

カンファレンスでは、世界が期待する日本企業の姿・海外市場で日本企業が対応すべき課題は何か、が語られた。日本がもともと持っている強み「イノベーション力」と、人材の「多様性」についても述べられた。特にD&Iに関する点は、PW(プライスウォータハウス)の方が、グローバル戦略では多様性が必須ということを繰り返されていた。勿論、PWは世界中に拠点がある企業なので、多様性は当然のように持ち合わせている。しかし日本企業の中には、まだ理解不足のところもあるので強調されたのだと思う。

最後に、特別講演の黒川清先生(政策研究大学院、アカデミックフェロー)も、「世界の行方について」の議論の中で「日本は本当にどうするのか」と、いつものように真剣に問いかけておられた。ダイバーシティの会議にも黒川先生は、たびたび登場してくださり発展的なご意見をいただくことが多いのだが、「やっぱり女性の参加者いないじゃない?」と壇上を下りておっしゃっていた。周りを見渡すと平日の午後ということもあってか、背広姿の男性がほとんどで、私は前の席で聞いていたのだがなんとなく恥ずかしくなってしまった。このような経営者向けの会議だと、ほんとうに女性の姿を見ることは少ない。

私が20代のころには、日本の行方を真剣に議論するといった会議に参加しようとは思わなかった。少しでも日本が今後どうなっていくかについて世界の中で考える気持ちが湧いてきた今、それを大切にし、そして誰かと共有したい気持ちになった。日経新聞の女性読者は、女性向きフォーラムには参加しやすい点は、私も同感だが、思い切ってこういった経営者向けの堅そうな?フォーラムでは何が議論されているのかを覘いて見てみるのも悪くない。暑い夏の日がもっと暑く感じられるか、ちょっと日本の姿が誇らしく感じられるかは、自分次第であろう。

リジリエントという言葉は、今まで聞いたことがなかったが、今回は「迅速かつしなやかな回復力」という定義があった。また「しなやかな回復力」は待っていてもやっては来ないということも痛感した。1人1人が日本という国に誇りを持って、海外の中で、改めてその価値を伝えようと努力をしなければ、なかなか進んでいかないのだろうなと思った。

こんなことを考えていると、私が住んでいる埼玉県の企業800社では、女性管理職(課長以上)ゼロの企業が52%(全国で8番目)という数字に出くわした。この数字が物語っていることは説明をするまでもない。東京やその他の大都市だのみでは、日本の企業は変わっていかないということを改めて実感した。

もう1つは、GEWELでも今後力を入れていきたいと思っている部分が一杯詰まっているカンファレンスだった。
タイトルは「グローバル教育フォーラム」で、企業における人材教育の視点と大学におけるグローバル教育の在り方など、会議では盛りだくさんの課題が提供された。

企業からは、アフラック創業者・最高顧問の大竹氏、大学からは、京都産業大学、杏林大学、芝浦工業大学、法政大学の4つの大学が現在グローバル人材を育てるために取り組んでいる教育プログラムや留学制度など、通常の大学教育にプラスした新しい試みが発表された。

私達が、学生のころは自分の意志でしかなしえなかった海外留学が、最近では学部によっては、全員が短期から半年ぐらいまでカリキュラムの中に組み込む工夫もされているということだ。現在、文部科学省も大学生からのグローバル教育強化の教育推進事業として、資金と多くの知見を集め苦労している様子も感じ取れた。

GEWELもグローバルな人材育成の視点ではやはり「ダイバーシティ&インクルージョン」の考え方は、外せないだろう。ただし、地方の大学を含めて教える先生がたがなかなか新しい刺激を受ける機会も多いわけではないと思う。

またダイバーシティといっても実際の仕事や経験した中でしか理解できなかったり、実感として皮膚感覚でつかみ取れないものではないかと思う中で、是非今後も企業と大学がコラボできる部分は、是非短期海外インターシップの受け入れなど積極的に実施され参加できる学生が、少しでも増えること。それが間接的にでも「相手と自分の違いを理解する」というダイバーシティのはじめの1歩を踏み出すことになるのではと大きな期待を持った1日だった。

3つ目は今、注目されているアジア諸国を中心とした「アジア経営者ビジネスサミット」。アジア・アセアンの各国で活躍している企業とその国の紹介が中心であるが、「フィリピンセクション」からは、2人の女性経営者の発表によるフィリピンでのビジネスチャンスが熱く語られた。

日本からはリーテール部門代表として、イオンモールのグローバルマーケティング部の坂井奈穂子氏のリサーチに基づいたアセアンの消費者の日常や生活、特にインドネシアやベトナムなどの私たちが知らない一般市民の現実の様子が熱く語られた。現地で実際に細かく調査をしている坂井氏ならではの新鮮な視点が盛り込まれていた。フィリピンでは女性活用が非常に進んでいると聞いていたが、このような場で、特に経営者の立場で日本企業にエールを送っている姿は、何かほっとし、同時に私たちにも何かできるのではと言ったメッセージを送られているような気がしてくる。

基本にはこれからアジアやアセアンに進出を考えている経営者層を対象にしていたが、実際のビジネスを苦労して立ち上げた国別の人達の実感のこもった生の話がまさにこれからのアジアやアセアンのダイナミックな動きを伝えていた。

2015年はアセアン合同体が発信されます。EUのようにアセアンの中で自由に人が移動でき、仕事もできるというものだ。日本は非常にアジアの国では尊敬されている存在だと伝わってきました。アジア・アセアンの多様性は周知の事実です。日本は宗教や教育・人材の多様性や今の経済のダイナミックは、持ち合わせていない。でも何か、協働してできること、まさに日本人の底力を見せる時がもうそこまで来ているような気がした。









| Maki | 最新D&I情報 | 13:32 | comments(0) | - |
NPO法人GEWEL
7年後の日本に思いをはせて

2020年に何が起きているか、想像できますか?
−オリンピック東京招致に成功したけれど−
藤井 幸子

まずは、招致に成功したことを、どうこう申し上げる筋ではありません。
前回の東京オリンピックのときは、何もかも変わり、それまでの価値観もひっくり返ったような記憶があります。戦後の欠乏状態からやっと、脱しつつあった日本、それ東京には首都高ができ、日本橋の上に高速道路が走って、新幹線が開通、地方から人口が流入し、まさに“三丁目の夕日”の時代でした。2020年のオリンピック開催で、東京だけでなく、日本にどんな変化が起きるのか、起こすのかが気になります。

首都高を日本橋の下に埋めるというアイデアも出ているとか聞きました。
招致に成功した理由は、まずプレゼンテーションが良かったという多くの声があります。これまで日本人はプレゼンがうまくない、メッセージ性に欠けるなどと言われてきましたが、練習すればできることを検証できたのかもしれません。これは今後日本を売り込むこともできる可能性を検証できて良かった点です。

9月7日以来、東京にオリンピックを招致できたことで、大騒ぎをしているメディアをみていると、これが大勢の声だろうかと疑問に思う次第です。用地買収や施設建設などかかるコストの計算が甘かったと今になって騒いでいます。しかし経済効果があるからいいという人もいます。確かに、スポーツはひとを元気にするものでしょう。東北大震災の復興もままならない現状で、オリンピックのためにそんなに費用をかけていいのだろうか?という意見もあります。まさしく、多様な価値観、考えがあるということでしょう。オリンピックのためならOKという考えもありますが、国家として、優先すべきことは何か?国民が納得できるものであるべきです。

私は2020年に、他にどんなことが起きているのだろうか、と考えてみました。
まず、D&I推進の立場から、「20・30」があげられます。今、企業経営者が“おかみ”の声をきき、『2020年までに、30%の管理職を女性にする』という数値目標に向かい、「取り急ぎ何とかせねば・・・」と動き始めました。しかし、D&Iのプロセスは数値達成しただけで、簡単に結果の出るような組織にすることはできません。効率優先では難しいのです。9月1日号のメルマガで書いたように、企業は何を創造するか?というと、価値創造でしょう。そんなパラダイムシフトに移行できるのでしょうか?

9月16日号のメルマガでは、“女性昇進バブル”という日経ビジネス特集記事について、私なりに思うことを書きました。D&Iのそもそもは、自分を大切に思えること(自尊感情)から発し、異なる他人を尊重できることが基本です。そこに無意識の思い込みがあることに気づき、できるだけそれを排除し、チーム内の異なる人々との接触や交流を通し、新しい価値を作り上げることが基本です。D&Iをちゃんと実践していることは、ハラスメントの問題も意識しているということにほかなりません。

“多様な考えを受け入れて、それぞれ出てきた意見よりさらに良いものへ導びく”という面倒なプロセスを何度も経験すること、D&Iを実践できるリーダーシップを育てていくこと、が企業にとっての一つの課題です。2020年に管理職の3割が女性になって、異なるものに価値を見出す組織風土が醸成されたら、それが本当に実現したら、どんな日本社会になっているのか、楽しみです。

3割は組織構成員の中で、クリティカルな割合だと言えます。本来は半分が理想ですが。企業の意思決定ボードに女性がどの位増えているのしょうか?社外取締役と言わず、本当の意味での経営者として、女性のリーダーシップが発揮されている組織はどんな文化になっているのかと想像するだけでも、オリンピックより興味がわきます。その時には、組織のガバナンスも今よりは、意識され、どうあるべきかを問われていると思います。企業に限らず、役所、政党においても20・30を実践してもらわないと、海外から見られる日本女性の立場はいつまでも、情けないままです。

一方で、超高齢社会がさらに進みます。私の年代のベビーブーマーのトップランナーが後期高齢者になるからです。今でさえ、日本社会の高齢者の割合は諸外国に比べて極端に高いのです。2020年、オリンピックが東京で開催される時は、日本、東京の人口もさらに高齢になっています。街にあふれる後期高齢者。この人たちが、心身ともに健全であればいいのですが。居場所のない高齢者たちが、どんな生活を送っているのでしょうか。会社だけで生きてきた男性たちが、地域コミュニティにソフトランディングできればいいのですが。

スポーツジムに昼間行くとこういう人たちが、沢山います。ひたすら自分の健康を維持するためなのか、自分たちがOKならいいという人も多いと感じます。「元気なら、少し地域のため、ほかの人の為に何か役に立とうと考えて、行動したらどうですか?(おせっかいなおじいさんを増やそう!)」と言いたくなります。

そして、2020年には東北の復興が終わっているのでしょうか。このところのような、豪雨、竜巻、台風など自然災害がもっと起きているのではないかということも気がかりです。日本沿岸の海水温が高くなり、日本の近くで台風発生が増えるとも考えられているそうです。

オリンピック開催だけではない、2020年までには、いろいろな変化が起きることでしょう。環境を注意深くウォッチし、環境変化にいくつになって対応できるようにしたいものです。



| Maki | その他 | 19:39 | comments(1) | - |
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日本に眠っているもう一つの大きなポテンシャル 女性の力

安倍首相のスピーチ抜粋

9月25日、ニューヨーク証券取引所でのスピーチで安倍首相は、女性の活躍推進について触れ、「『人口の半分の男だけに頼ったせいで』閉塞感に直面している日本を、私は、大きく転換してまいります。」と語った。

****
日本の中に眠っている、もう一つの大きなポテンシャル。それは、女性の力です。
 ここニューヨーク証券取引所の初の女性会員は、ミュリエル・シーバートさんです。46年前の出来事でありました。ミッキーの言葉が頭をよぎります。

 「アメリカの経済界は、女性役員こそが、人口の半分の男だけに頼っている日本やドイツに対抗する上で、強力な競争力向上の武器になることを気づくだろう」
 まさにその言葉を、身を持って証明し、アメリカにおける女性の活躍をリードしてきたミッキーが、先月お亡くなりになったと聞きました。ご冥福をお祈りするとともに、これまでのパイオニアとしての活躍に、深い敬意を表したいと思います。

 そして、「人口の半分の男だけに頼ったせいで」閉塞感に直面している日本を、私は、大きく転換してまいります。
 日本には、まだまだ高い能力を持ちながら、結婚や出産を機に仕事を辞める女性がたくさんいます。こうした女性たちが立ちあがれば、日本は力強く成長できる。そう信じます。

 そのために、日本から、「待機児童」という言葉を一掃します。2年間で20万人分、5年間で40万人分の保育の受け皿を、一気に整備します。すでにこの夏の時点で、12万人分を整備する目途がつきました。繰り返しになりますが、アクションこそ、アベノミクスです。

 足元の日本経済は、極めて好調です。私が政権をとる前の昨年7−9月期にマイナス成長であった日本経済は、今年に入って二期連続で年率3%以上のプラス成長となりました。

 これは、大胆な金融緩和による単なる金融現象ではありません。生産も、消費も、そしてようやく設備投資も、プラスになってきました。長いデフレで縮こまっていた企業のマインドは、確実に変わってきています。

 ここで成長戦略を実行し、先ほど述べた様々なポテンシャルを開花させていけば、日本を再び安定的な成長軌道に乗せることができる。これが、私の「三本の矢」政策の基本的な考え方です。

全文は公式ホームページまでどうぞhttp://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0925nyspeech.html
| Maki | 最新D&I情報 | 01:47 | comments(0) | - |
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やっと入り口に入った、日本企業のD&Iの旅か?

立場が違えば、考えも違う、意見の多様性
女性昇進バブル−わが社の救世主か疫病神か−日経ビジネス特集記事より
藤井 幸子

メルマガを読んでくださっている皆様は、最近の日経ビジネスの特集記事を読まれたと思います。
私は、雑誌の表紙のタイトル、イラストに何とも言えない想いを感じました。言葉だけに反応してはいけないと思いつつ、記事を読んでみました。
これって、Inclusion(多様な人を対等のセグメントとして受け入れようとする)のときに、必ず起こるConflictの状態では?と思いました。

日本でも、10年ほど前からダイバーシティ、女性活躍推進をしてきましたが、まだまだはじめの一歩だったのかと。掛け声だけでは動かなかった組織が、やっと多様な人を採用し、その人たちが少しずつ定着してきたからこそ、起きている問題です。マイノリティを受け入れるということは、自分とは異なる相手の価値を認め、それを組織の価値に組み入れていくというD&Iのプロセスに他ならないと思います。

D&Iが進んでいるといわれる、アメリカでも「LEAN-IN」の著者、シェリル・サンドバーグさんが書いているように、まだまだ無意識の思い込みが残っているのが、現実で、だからあえて本を書いたと言います。
ひとつ気になったのは、「女性昇進バブル」というテーマです。バブルはいつかはじけて、しぼむという意味なのかしらと思いました。それは、そうあってはならない、マイノリティであっても、ちゃんと組織に貢献し、当たり前に評価され、昇進の機会もあるのが、望ましい姿でしょう。

タイトルを書きだしてみると、
想定外の混乱続出「女で地獄と化す職場」女性部下いじめ、男性差別地獄、ロールモデル地獄、制度ぶら下がり地獄・・・。
これだけを見て「だから女を昇進させるとろくなことはないよね。」と結論されないことを祈るばかりですが、背景には多くの問題がありそうです。

・女を塊で判断し、個別の例をすべてのように感じてはならない。
“女”とはいっても、個人の違いも大きいことは自明です。

・組織において、評価する、昇進を決める基準はどこにあるのか?
大切なことは、特集にも出ているDeNA創業者の南場さんが強調するように、男女の別なく評価する完全実力主義。
評価で完全は難しいが、できるだけフェアな評価、なぜそう評価したか説明できるか?が大切ではないでしょうか。男女に限らず、まだリーダーシップに対する理解と実践がきちんとされていないのも、現実の課題だと思います。

・女性は昇進を望んでいない?
これまでの思い込みをさらに強調しているようなデータも示されています。

異なるリーダーシップを発揮すると【出る杭】と考えられがちな風土。その中で男女に限らず、D&Iリーダーシップを発揮できるような人材を育てていかないと、組織として新たな価値を作ることにはつながらないと言われています。

2番目の記事として、日経ビジネスをはじめ、今までの女性活用術に関するメディア提言を自己反省している記事もありました。制度づくりが先行して、周りの男性を含め、女性自身のマインドセットがついていかなかったことに問題ありという流れにつながります。

3番目にD&I先進企業の試行錯誤についての記事です。
「女性活用に王道なし」という内容で、D&Iは会社だけでやっても、社会や個人の価値観が変わらないと無理があると言います。私どもも、もっと教育の現場でD&Iワークショップなども必要だと考えています。正しい答えを求める日本の教育なども課題です。思い込みに気づき、自己肯定感に気づき、育てる教育が求められています。

一方、冊子体の日経ビジネスと並行して、オンライン版も出ています。オンラインでは、どちらかというと、「そう、その通り!」と共感するような記事が多く、同じ日経ビジネスの中でも、異なる考えの人達をターゲットにしているのか、それともバランスをとっていたのかと思いました。オンライン版の、インタビュー記事で「男性のマインドを変えるには長時間労働禁止令を発令せよ。By勝間和代」、無意識の思い込みについて「頑張る女性の心を折っているのは、あなただ Byメラニー・サンダース」、「男女平等ができないなら、移民を受け入れなさい。Byキャシー松井」、「企業が陥るダイバーシティの罠:「らしさ」なくしてダイバーシティはありえない。 By中川美紀」、「多様性がない会社にイノベーションは生まれない。By魚谷雅彦」などが載っていました。両方を読めば、メディアが伝えたいメッセージの全体像がつかめるかもしれません。

ダイバーシティだけでなく、インクルージョンという概念が必要だというD&Iの旅の入り口に、やっとたどり着いた証かもしれません。本音で語らない限り、D&Iのプロセスは進まないのです。しかし、そこには関わる人たちが、自分の存在を大切だと思い、価値観を認識し、異なる相手を尊重できる心を持てることが必要です。自分だけ良ければ、他人の価値などどうでもいい、相手の存在がないかのようにふるまっていては、D&Iは推進できません。

そもそも、なぜ女性の活躍推進が求められているのか?ダイバーシティ&インクルージョンの切り口の一つとしてなぜ組織にとって必要なのか?という大きな視点で語られ、腑に落としていかないと、D&Iは定着しないのだと考えています。
また、ダイバーシティー=女性という思い込みも、本来的な意味のD&Iの理解がなかなか進まない理由だと懸念しています。

日本におけるD&Iが目先のものに終わらないように、Conflictを避けないで、自立した、本音で意見を言える個人を育て、異なる意見を受け入れられる安全な組織風土を作るための旅が始まったのだと思いたい記事でした。
| Maki | 最新D&I情報 | 19:30 | comments(1) | - |
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日本とインドにみる企業文化の違い

海外への投資は柔軟に
By サンジーヴ・シンハ

私の専門分野は金融投資で、インドの金融機関から、日本での資本調達の相談を受けることが多い。インドは長年、経済的にも人的にも欧米と強い結びつきを持ってきたが、近年の欧米の経済不振を見て、日本からの投資に期待を強めている。
一方、日本では国内市場の縮小とインフラの成熟により、海外へ投資する必要性が高まってきた。日本の企業や個人が多額の金融資産を持ち、金融機関が多くの国債を保有することがもったいないという認識も高まっている。

最近、インドのファンド会社の人たちと一緒に、日本の機関投資家や金融機関を訪ね、日本の海外投資について話し合う機会が増えた。そこで感じるのは、日本とインドの企業文化の違いで、最も特徴的なのが意思決定のプロセスの違いだ。

1 −発展途上で変動が激しいインドの場合、企業トップの早い段階の意思決定でプロジェクトが始まることが多い。投資パートナーも早い時期に決め、事業の細かな方針は様々な環境の変動に対応しながら決めていく。一方、日本の機関
投資家の場合は最初から綿密な計画を求め、詳細な調査を完了するまでは動き出さない。

日本とインドには投資の補完性がせっかくあるのに、この問題を解決しないとなかなか前に進めない。日本企業の場合は海外への投資でどれだけ柔軟性を持てるかが大切だ。一方、インドの企業には、どんな環境の変化にも対応できるガバナンスの能力と計画性が求められる。
そこがうまくかみあえば、日印が今まで以上にいいパートナーになれるはずだ。(サン・アンド・サンズグループ代表)
平成25年9月2白(月曜日)日本経済新聞夕刊 Nipponビジネス戦記より
| Maki | 最新D&I情報 | 16:50 | comments(0) | - |
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Tapping India's Dynamism Requires Dynamic Investors: Sinha

Tapping India's Dynamism Requires Dynamic Investors: Sinha
BY SANJEEV SINHA

Because finance has been my core field of expertise, I get many requests from Indian financial institutions and companies about attracting investment from Japan. With its huge growth potential, India offers many investment opportunities and, indeed, requires a significant amount of capital.

India long counted on the West for capital because of its close business and personal contacts with countries there. But with the recent economic difficulties in many of those nations, there are growing expectations for building strong relations with Japan.

Japan has accumulated a huge amount of financial assets and intellectual
property over the decades, and investors there long poured the bulk of their
money into the West or into low-interest domestic government bonds. But
recently they are looking to diversify their investment to include emerging markets, and India in particular, for strategic reasons.
I often get requests to meet with Japanese investors and policymakers who are interested in India.

Different processes and issues apply to each type of investor.
Japanese individual investors -- whose cash deposits total some 15 trillion U.S. dollars -- are driven by their own interests and base their decisions on what they learn from the media and other information in the public domain. Since they are acting by themselves, their decision-making process is generally fast.

In contrast, Japanese institutional investors have very long processes and strict standards for their investment decisions, and the amounts of money involved are generally quite large.
Japanese companies are also flush with cash, holding an estimated 225 trillion yen. They are looking to expand their business in the form of foreign direct investments. The first half of 2013 saw a record amount of overseas M&A activity from Japan.

Trust and relationships also play a big role in Japan and take time to build. A common difficulty I observe in connecting Japanese investment to India lies in all of the above.
India, with its fast-changing environment, has a more dynamic style of planning, in which high-level decisions are made quickly by individuals at the top of the organization; and those executives expect the same from their foreign counterparts. Detailed plans are created dynamically by responding to various changes in the circumstances.

Japanese companies and institutions, meanwhile, seek a detailed plan from the beginning, often even just for starting analysis or study processes. These differences, I have observed, often lead to frustration on both
sides.

While choosing the right overseas partner is of course very important, I also see a need for Japanese institutions to be more flexible in their overseas investment approach, given that emerging economies are
naturally more dynamic and fast-changing.
(President, Sun and Sands Group)
| Maki | 最新D&I情報 | 16:35 | comments(0) | - |
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Viewing Japan From A Wheelchair

Viewing Japan From A Wheelchair: Sinha Friday,
(August 9, 2013 NIKKEI COM)
BY SANJEEV SINHA

Recently, I happened to hurt myself while playing soccer. Immobilized by the intense pain, I had to call an ambulance. It was a big relief when I could hear the siren within 3 minutes of the call.
The ambulance crew first checked my vital signs and took me to the nearest hospital with an orthopedic surgeon. The doctor there immediately attended to me, took an X-ray and, after thoroughly inspecting me, told me I just needed to rest my legs for a while and that there was nothing else to worry about.

At one point, I remember thinking that while they had asked me my
name, age and medical history, no one had asked me yet about whether I
had medical insurance or the means to pay! Their top priority was my
physical condition. The damage to my wallet was negligible and, after
getting a wheelchair, I returned home.

A couple of days later, tempted by the good weather, I decided to leave
my house. I was touched by the conveniently positioned buttons for the
physically challenged outside and inside the elevator -- which I could
access without having to navigate steps or gaps -- as well as by the kind help I received from my fellow passengers.

Once outside, I enjoyed the new exercise of using my arms to propel the wheelchair and soon found myself almost 2km away near my favorite temple in Tokyo's Tsukiji district. I realized how the pedestrian crossings and sidewalks were constructed with great care to accommodate the physically challenged.

Another day, after I nervously hailed a taxi outside my home, the driver helped me into the car with a kind smile and neatly folded my wheelchair and put it in the trunk. I did not even know my borrowed wheelchair was collapsable!

The experience has made me recall the time a friend of mine working in city planning in Japan talked about the big focus on universal design. It has also brought to mind the times I've seen blind people walking briskly on the omnipresent yellow pathways and even changing trains and buses with ease in Japan, often all by themselves.

Many train stations are working on making themselves ompletely "barrier free" for wheelchairs or have staff who will help physically challenged people. And many buses have special "non-step"features.

This level of concern and professionalism in caring for even the weakest and most-challenged members of society is indeed one of Japan's more remarkable features. From my own firsthand experience, I could feel how this helps build a sense of security and mutual respect in society, whichnaturally leads to sincere teamwork and eventually enhances social harmony and overall economic productivity.

After the truly heartwarming experience of the past few days, today the doctor told me I'm fine and ready to start jogging. But I will continue to notice those yellow pathways all over Japan with much admiration. Bravo!
(President, Sun and Sands Group)
| Maki | 最新D&I情報 | 22:35 | comments(0) | - |
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