Diversity & Inclusion Blog

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ダイバーシティの推進を願い、より多くの意義ある活動や世界の情報を、より多くの人に届けるため発信していきます。
GEWELのメンバーや志を同じにする人たちから、日本や世界のダイバーシティ&インクルージョン情報をお届けします。
日本は113カ国の内32位!Women’s Economic Opportunity Reportより

“Women's Economic Opportunity”
- Glass is half full or half empty?

By 建部 博子(NPO GOLD代表)

水が半分入ったコップを見て、あなたはどう思いますか?
「半分入っている」それとも「半分しか入っていない」− どちらも正しい回答です。でも、同じことをポジティブに受け取るかネガティブに受け取るかによって、取る行動が変わってくると思います。

世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ レポートにおける日本のランク(注1)が低いということは皆さんもよく耳にされていることでしょう。

しかし、今年6月に英国エコノミスト誌のリサーチ部門インテリジェント・ユニットから発表された「Women’s Economic Opportunity(女性経済機会)」レポートによると、日本は113カ国の内32位、アジア32カ国の内では香港、イスラエルに次いで3位にランクされているのです。

このレポートは、男女格差指標に加えて、下記の5つのカテゴリーを26の評価基準からランクしたモデルパイロットとして、今回始めて紹介されたものです。

1. Labour Policy and Practice 労働基準・労働慣習
2. Access to Finance 資金調達
3. Education and Training 教育・トレーニング
4. Women’s Legal and Social Status 女性の法的・社会的位置
5. General Business Environment ビジネス環境一般

ギャップというより経済機会の観点から見て数値を分析していることもあって、日本の場合、資金調達、法的地位・制度は高いスコアとなっています。但し、労働慣習のカテゴリーにあるDe facto discrimination at work(法律上でなく事実上存在する差別)はランキングが92位と残念ながらジェンダー・ギャップ レポートと同様な結果が出ていることも事実です。

しかし、現在の数値でなく、与えられた経済機会を今後どのように生かしていくかと考えれば、ポジティブに受け止めることが出来るのではないでしょうか。
ハーフエンプティと諦めず、女性活躍・ダイバーシティ&インクルージョン推進活動を続けていくことが重要だと思います。

世界とアジアにおけるトップ5
World

1. Sweden
2. Belgium
3. Norway
4. Finland
5. Germany

Asia (World ランキング)
1. Hong Kong (23)
2. Israel (28)
3. Japan (32)
4. Singapore (34)
5. Republic of Korea (35)

レポート詳細 http://graphics.eiu.com/upload/WEO_report_June_2010.pdf

(注1)
2010年−134カ国中94位、
2009年−134カ国中75位、
2008年−115カ国中98位


| Maki | 最新D&I情報 | 20:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
Diversity & Inclusion in Asia2010 Report 2

アジアのD&Iの課題 ワークショップ
By 堀井紀壬子

2010年11月10日の全体セッションは、セリア・ヤングという香港生まれ、台湾育ち、現在アメリカで活躍中の組織開発コンサルタントから、「アジアの世紀を迎えて、ダイバーシティをすすめよう」というスピーチがありました。アメリカ中心のダイバーシティをいかにアジアに根付かせていくのか、またしてもChange Agentたる人材の重要性を考えるセッションでした。そのあとの分科会、私はLGBTのパネルに参加しました。LGBTの人々に対して、会社の規定作りを超えたインクルーシブな職場環境の構築が議論されました。

最後の全体会議は、全員参加で、アジアのD&Iの課題で典型的な4つのケースを、その問題の当事者が発表し、参加者は自分の興味ある課題のグループに入って、解決策を話し合うというワークショップでした。

<4つの課題>

1.視覚障がい者の香港の大学生が、企業に応募したが、面接の連絡が来ない、自分は視覚以外はとても優秀なのだが、この会社に応募するのはやめようか? 

2.日本人女性。上司から昇進の打診があったが、家族の問題、より重い責任への恐れなどで、昇進を断ろうと思う。上司はどう思うだろう? 

3.カナダから香港に就職してきたゲイのカップル。会社の規定では、ゲイのパートナーに対する配慮もされているが、周りの目は好意的でなく、パートナーは仕事も見つけられず、香港を離れるほうが良いのでは?

4.マレイシアのイスラム教の女性。職場でヒジャブを着用することを禁じられた。宗教は自由のはずだが、納得いかない。

以上、障がい、ジェンダー、LGBT、宗教の課題が提起されました。


(ステージ上の私は4人のケース発表者と一緒です。)

そのうち、昇進を断る日本人女性の役を不肖私が演じました。ステージ上で自分のケースを話すのはそれほど大変ではなかったのですが、(とは言うもののA41ページの英語のせりふを覚えるのは結構大変で、内容が伝わればよいとだいぶ原案とは違うことをしゃべっていました。)、問題は、そのあとのディスカッション。私の課題は3テーブルで活発な議論が交わされ、私はさらに役柄の人物になりきって、質問に答えなければならず、こちらは苦労しました。

印象的だったのは、3テーブル全てで、「あなたは本当にキャリアアップしたいの? 自分のキャリアをどう考えているの?」と質問されたことです。まさにGEWELでいつも言っているセルフ・エスティームを高く持つことを、アジアのほかの国の人から指摘されたような気になりました。


(グループからの質問に答えているところです。)

この最後のセッションは大変好評だったということですが、私も役柄を楽しんでしまいました。

 * * * *

2日間、さまざまな出会いを通して、アジアがより活発に動いていることを再度確認し、日本の未来を考えながらもどってきました。 そこに、11月20日、The Economist の日本特集―Japan’s Burdenがでて、ガツンとやられた気分です。
「世界で始めて、急激な高齢化、人口減少時代を迎える日本が再生することが可能か? とても大変だ」という趣旨です。内容は皆さんご存知のデータや調査ですが、「やはり、日本企業の体質が変わらなければというならない。もっと世界に目を向けて、活発に世界と対話すべきだし、そのようなことが出来る人材を採用せよ」と、いつもGEWELを通して申し上げていることと同じ提案もあり、私達がやってきたことは方向的にはただしいのだと再確認しました。

詳しくは11月20日版のエコノミストをご覧ください。
| Maki | D&Iイベント報告 | 16:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
Diversity & Inclusion in Asia Conference 参加レポート

初めてのDiversity & Inclusion in Asia Conference
健全な危機感を持ち、行動することが求められています
By パク ジョアン スックッチャ(アパショナータInc.代表)

私は初めてこの会議に参加しました。初日に行くと会場には中国人、マレー人、インド人、西洋人など、外見からもすぐわかる多様性豊かな参加者たち。日本でのビジネス会議では見られない光景です。約200名の参加者の国は主催の香港が一番多いですが、中国、シンガポール、インドやマレーシアなどのアジア諸国と、欧米はイギリス、アメリカ、オーストラリア、オランダそしてスイスでした。日本からの参加者数は6名でしたが、1億2千7百万人の人口を考えると、このテーマに関してはもっと多くの参加者がいるべきではないかと思います。ここのところ日本人の「内向き志向」がしばしば指摘され、国際会議などでも日本人の存在感が薄いという話をよく聞きますが、それが事実なことを実感しました。

私は’Addressing Dimensions of Culture in Asia’や ‘Getting Started in Diversity in Asia’ の分科会に参加して、Coca Cola, Goldman Sachs, P&G, Bloombergなどの話を伺いました。アジアでのDiversityは女性だけはなく、さまざまなカルチャーも大きなチャレンジとなっており、多国籍企業はこれらについて高い問題意識を持っています。そのため多国籍企業での女性や現地社員の活用は進んでいるのですが、問題はdirectorや現地法人のトップなどのシニア・ポジションでの女性及び現地社員の割合が低いこと。それに対して企業は女性と現地社員のシニア・ポジションへの登用を増やしていくためにどうするべきかを考えていました。

多国籍企業が現地社員の活用に関心が高い主な要因は:
ゞチ萠篭化 
⇒ソ┐平雄爐離皀謄ベーション維持と向上 
コスト高のExpats数を減らすことによるコスト削減、など。
欧米よりも文化、言葉、宗教、教育レベルなど多様性に富んだアジア特有の課題を乗り越え、優秀な現地社員を育て、シニアレベルを任せたい企業の強い要望が感じられました。

また、アジアではヨーロッパより女性の管理職率や活用が進んでいるといわれていますが、やはりシニア・ポジションでの女性の割合が減ってしまうことが大きな課題となっています。それに比べ女性の管理職率が課長レベルでも10%すらない日本。国際競争力がアジアの中でも低下していることが理解できますね。

分科会終了後、数社のパネリストから日本での取り組みや状況を伺うと’Japan is different’と言われました。一昔前も「日本は違う」や「日本はユニーク」だとよく言われたものです。しかし、その時のニュアンスはポジティブで、「違う」から「他の先進国と比べて競争力が高いのだ」と捉えられていたのです。しかし、今回は残念ながらネガティブな意味合いで「日本だけが変わらず進化しない」という内容のコメントでした。

ハングリー精神が強くアグレッシブな国民が多いアジア諸国の中で取り残されないように、「健全な危機感を持ち行動していく」ことが日本人から求められているのだと思います。
| Maki | 最新D&I情報 | 01:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
人を幸せにする共感力 これからのリーダーシップのあり方

個の力を、組織に:自分づくりこそ出発点〜技術力+αで壁を突破しよう(IT ProExpo2010 講演より)
By 藤井 幸子

D&Iとは縁が遠いと思っていたIT関係のExpoで,、表記の講演を聞いてきました。
古川亨さん(マイクロソフトを経て慶応大学大学院、メディアデザイン研究科教授)と外村仁さん(シリコンバレーでネットワークやアップルのマーケティングを経て、現在First Compass groupジェネラルパートナー)の対談でした。共感を覚えたポイントをご紹介します。

【人を幸せにできる共感力】
ベンチャービジネスにおけるリーダーシップのあり方は“人を幸せにできる”ことが基本という言葉が好きです。顧客に共感でき、そのニーズを把握できること。その背景にはモノづくりにおける作る側と使う側の関係の変化が出てきた。ということだそうです。具体例としてノキアの例が挙げられ、ノキアではリサーチラボをやめて、Livingラボに変え、ヘルシンキの6000人の市民組織からニーズをくみ上げ、本来の目的に合致したモノづくりをした結果、Globalでの成功を収めた。
また、慶応メディアデザイン研究科では、半数以上が社会人学生でいろいろな分野の人たちが、従来の縦割りから横に連携を取って、アイデアを実現させているそうです。たとえば、男子の5%が色盲、色弱だそうですが、色の補正をするための眼鏡を開発して、ターゲットとなる人たちに無償で提供しているとのこと。個性の違いや多様性を受け入れて、“世の中に役立つこと”に、自分のエンジニア能力を生かしたモノづくりで生きがいを感じる。という成功例があったそうです。かつてはこのようなことは金がなければ実現できなかったことですが、共感に基づいた横の連携による協働のなせる業とのこと。
“Innovationは困難にぶつかって、ほかの人に助けられながら思いがあれば実現できる”というまとめがされていました。まさしくD&Iが組織においてなぜ必要かという答えのようですね。

【伝える力】
長いメールを書くのにエネルギーを使う必要はない。相手を動かすところにフォーカスすればよい。というコメントは、大いに意識すべきことですね。
共感を持たせるようにするには、プレゼンも同じ。Loveが大切で、自分の想い入れだけでなく、あなたが売りたいものを使っているお客様の顔をイメージして、「ありがとう」の一言を言ってもらえるように、楽しそうにプレゼンをすることで、ターゲットとする相手に伝えられるとのこと。最近気になることは、自分の製品に愛着を持っていないのではないか?というコメントも気になりました。

【リーダーのあり方】
お二人が出会ったすぐれたリーダーについて、ビルゲイツやスティーブジョブスは、自己主張は強いが傾聴力に優れ、ひとの前でも間違いを認めるところ。納得すれば権限委譲をし、リソースを与えるが、自分の興味は維持するというところだそうです。
自分の言ったことにとらわれすぎると、思考停止状態になりNG、また、一刀両断に切り捨てるのは今後のリーダーのあり方としてはNG。価値観が違うということで、新しく生まれるものを排除すると、そこで終わり。これまでもリーダーのあり方にはいろいろな視点で語られていますが、基本は同じですね。
| Maki | 最新D&I情報 | 22:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
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