Diversity & Inclusion Blog

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ダイバーシティの推進を願い、より多くの意義ある活動や世界の情報を、より多くの人に届けるため発信していきます。
GEWELのメンバーや志を同じにする人たちから、日本や世界のダイバーシティ&インクルージョン情報をお届けします。
語学だけではなく、自分のブランド力を高めよう

低下する経済拠点としての日本の魅力
 By 堀井 紀壬子
 
 ユニクロ、楽天が社内公用語を英語にすることが話題になっています。いよいよ日本企業もグローバル化を視野に入れなければ、成長シナリオが描けなくなっているのでしょうか?しかし、一方では、経済拠点としての日本の魅力が低下しているという話をよく耳にします。

 今年4月23日に発表された経済産業省産業構造審議会産業競争力部会配布資料の「多様な地域発展モデルについて」の中で、日本のアジア内での相対的魅力度の低下は顕著であるとしています。日本。中国、インド、シンガポール、韓国、香港の中で、アジア地域統括拠点として、2007年には回答企業の23%が日本を選び、第一位でした。しかし、2009年の調査では、日本を選んだのは10%であり、中国(42%)、シンガポール(16%)、香港13%に次いでおり、インドと同率です。わずか2年なのに、まさに低迷する日本を象徴する調査結果です。
 外資系の企業に勤務する友人の話を聞いても、日本に対する新規投資はほとんど行われず、日本からの新しい提案に対してもグローバル本社からの優先順位は低いものになっているそうです。また、アメリカ在住の友人から聞いた噂話では、航空会社が新機材を日本路線に投入しないので、より快適な空の旅を求めるビジネスマンは韓国経由日本のルートをとるといいます。

 経済産業省が2008年11月から2009年』1月にかけて行った「平成20年度対日直接投資に関する外資系企業が意識調査報告」によると、外資系企業が日本に投資するのは、「所得水準が高く、製品・サービスの潜在顧客のボリュームが大きいこと」や「社会や政治が安定しており、カントリーリスクが低いこと」が理由だそうです。これらの魅力度は、この2年間に、政権交代、デフレ経済の進行などで変化したとしても、拠点としての魅力度が半減するほどの変化とは思えないので、中国、シンガポール、香港、インドなどの魅力度が、この2年間に大幅に高まったということでしょう。 また、同調査による日本でのビジネスの阻害要因は、「人件費を含むビジネスコストの高さ」と、「語学堪能者の確保を含む人材確保の難しさ」となっています。

 私も1970年代から2001年まで外資系企業に勤務してきましたが、留学経験もなく、入社時には「語学堪能者」とはお世辞にもいえなかったと思います。25年間に及ぶ外資系勤務の中で、アメリカ人、イギリス人、カナダ人の上司と働き、そのつど、自分の考えを通したいと、相手に伝える方法を考え実行してきたことで、なんとか、本社主催の研修や会議で一人前に発言できるようになった経験があります。「語学力」の問題ではなく、意欲と意思の問題なのだと思います。今後、より多くの若者がグローバルな企業に勤務し、または日本企業でグローバルな仕事をするようになるでしょう。そこで問われるのは、「技術としての語学」ではなく、「自分の考えをビジネスに生かして、企業に貢献したい。そのためには、自分を表現する方法を学びたい」という意欲なのだと思います。

 人口減少時代、日本が経済拠点としての魅力を回復するのは容易なことではありません。でもこれからの企業で活躍する人が、語学だけではなく、グローバルに活躍できる能力を身に着け、自分のブランド力を高めることで、「人材輩出拠点」として、日本が再生することを強く願っています。

| Maki | 最新D&I情報 | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
さまざまな気づきを得られる場“本音で語ろうD&I”WS報告

第2回“本音で語ろうDiversity&inclusion”ワークショップを実施しました。
By 藤井 幸子

GEWELでは個人個人がD&Iをどうとらえているのか?働く個人を対象に募集し、4月19日と6月21日にワークショップを行いました。参加人数は1回目が20名、2回目は16名とこじんまりした会でしたが、参加された方は、テーマに沿ってワールドカフェ方式で全員とディスカッションを行い、さまざまな気づきを得られたというフィードバックをいただきました。
この場でのルールは、/佑琉娶を否定しない。∀辰靴討い襪海箸暴乎罎垢襦の2点です。

このような企画を行った背景には、D&Iの旅は個人個人の背景、経験などに基づき、それぞれに異なるものであり、組織内で推進されているD&Iだけでは、十分話し合う機会が少ないのではないかという考えがありました。参加された方は、組織内で働く方、起業家、非正規社員、ワーキングマザーなどさまざまです。

2回目のフィードバックの主なところをご紹介すると、
D&Iの良いところは、異なる考えに触れて視点が変わってくる。これが革新的なアイデアにつながる可能性がある。組織として、企業として持続的成長につながるのではないか?
個人個人で外見だけでなく、感じ方のDiversityがあることに気がついた。
相手を受け入れないと、D&Iのプラスの面につながらない。異なることでExcludeすることは、組織にとってマイナスになる可能性が大きいのではないか?
その人が出来ることにフォーカスして、役割を持ってもらうことが一人一人を生かすことにつながる。
存在を認めることから始まる。
グローバル化にフォーカスしすぎると、globalに触れていない人を除外することに気がついた。
人と会ったときに同質がみえると安心する。似たもの同士だと落ち着く。(comfortable zone)
相手が異質なことをいうと心地よく感じない(理解できないと怖い、不安→自己防衛本能、予測不能)。よって排他的になっていく。
その人と自分が違っても否定する理由にはならない。自分とは違うのね!ということだけ。

「明日からやってみようと思うこと」をいくつかをご紹介します。
・会う人全ての中で、最低自分と共感するところを見つけ、より深いつながりを確立したいです。
・自分が大切に思うことを大切にする自分でいることを心掛けます。
・笑顔をたやさない。人にやさしさをもつ。
・思い込まない。押し付けないを意識すること。
・未知に飛び込む。(体験することでD&Iは理解できる)
・自分自身もインクルーシブされるように努力する。・
・相手の良いところを見つけること、自分の価値観を押し付けないこと。
・自分を無理に変えようとしない。相手も。
・やはり企業の一員である以上D&Iをビジネスの成長に結びつける視点が必要だ。明日から自らこの点を考えてみたい。

次回は 
22年8月26日(木) 18:30分から20:40分まで
 @表参道 東京ウィメンズプラザで行います。
 ぜひご参加ください。

いろいろな考えを述べ、他人の考えも聞くことで、具体的な例を話し合い、自分だけの視点で考えていたD&Iへの理解が深まったと考えられます。参加者の中で、このWSから得た新しい気づきをお寄せいただきました。

http://blog.gewel.org/?eid=122604

どうぞご覧ください。
| Maki | D&Iイベント報告 | 02:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
「本音で語ろうD&I」ワークショップに参加して

“予想外の大きな気づき”を得られました!!
“本音で語ろうD&I”第1回&第2回に参加した感想

By K.G (外資系企業勤務 30代女性)

「本音で語ろうDiversity&Inclusion(D&I)」第1回と第2回に参加しました。私のバックグラウンドをキーワードで表現すると女性・帰国子女・個性の尊重、国際社会、経済的自立です。私は日本企業(外資を含む)の中では、異なる価値観を持っていると認識されがちです。よく言われる帰国子女の抱える問題です。解決策を模索する中で、「日本社会が帰国子女を受け入れるためのヒントを知りたい!」と参加したワークショップでした。ここで、予想外の大きな気づきがあり、私の本音が大きく変わりました。気づきを3つにまとめてみました。

私の本音の価値観
 1. 海外で推奨される個性は日本でも認められて当然。
 2. 日本文化の閉鎖的な部分(出るくいを打つ)を受け入れない。
 3. 国際化を前提とした場合、私の価値観,鉢△和砂鼎気譴襦
これらは、海外留学や海外でのコミュニケーションを通し確立されました。Diversity(多様性)の要素となる価値観だと思います。

気づき1:私が多様性を受け入れなければいけない。
ワークショップへ参加したときは、「どうしたら、多様性が日本社会に理解されるのか」が焦点でした。これに対し、GEWELメンバーから思いがけないアドバイスを頂きました。「あなたが多様性を受け入れなければいけない」といわれたのです。このアドバイスを理解するまでに数日かかりました。私なりに解釈したポイントをまとめました。

私のこれまでの視点:
D&Iの課題:どのように日本社会が違う価値観を受け入れられるか?
違う価値観(Diversity):帰国子女の価値観
受け入れるグループ(Inclusion):日本社会や組織
受け入れられるグループ:帰国子女

アドバイスの視点:
D&Iの課題:どのように個人が違う価値観を受け入れられるか。
違う価値観(Diversity):帰国子女の価値観、それ以外のいろいろな価値観(日本文化の閉鎖的な部分も含む)
受け入れるグループ(Inclusion):全員(帰国子女、帰国子女以外の人)

私は、日本文化の閉鎖的な部分も多様性の要素で、Inclusionの対象となると認識していませんでした。従って、私は多様性(この場合日本の閉鎖的な部分)を受け入れていなかったのです。灯台下暗しでしょうか。。。

気づき2:D&Iは不公平かも。
「私が多様性を受け入れなければいけない」ことを気づくと同時にD&Iの実践は「私には無理」と否定的な気持ちが生まれました。私の価値観と、多様性として受け入れようとしている価値観には大きな乖離があると感じたからです。以下に私の解釈を整理しました。

●受け入れようとしている多様性⇒日本の特徴的な価値観
「日本の閉鎖的な部分」「年功序列文化の名残」「男性社会の持つ風潮」
「女性は“縁の下”の力持ち」

●受け入れて欲しい多様性⇒帰国子女の価値観
「国際的に通用するキャリアの形成」「自分の意見を持ち見識者を前にしても、きちんと意思表示する」「女性も“縁の上”で対等に存在し活躍する」
D&Iを実践するためには、帰国子女の価値観を手放さなければ、日本の特徴的な価値観を受け入れられないと思いました。帰国子女の価値観を手放すことは、多様性に価値を置く国際化の流れに自ら逆境する結果となると思います。そして、国際化を前提としたキャリアアップの道を自ら閉ざしてしまうことのように感じました。私の本音は、「とても受け入れられない。。。」でした。

このように「私が多様性を受け入れなければいけない」と理解しつつ、D&Iは不公平かもと思ってしまったのですが、やはり重要だとの結論に辿り着きました。自分の心と向き合うことで「3つめの気づき」を見出したからです。


気づき3:違いを受け入れる工夫と努力をする。
ワークショップではD&Iは個人の心の中から始まると学びました。つまり、私が多様性を受け入れる心を持つことが私にとってのD&Iだと頭では理解できました。しかし、D&Iの実践として、私自身が日本文化の閉鎖的な部分や年功序列文化の名残などを受け入れることは無理だと感じていました。そんな折、多様性を「受け入れる場合」と「受け入れない場合」の心のあり方の違いに気づいたのです。

ケース1:「多様性を受け入れない場合」:
 1. 違う価値観を受け入れない。(否定)
 2. 違う価値観を持った相手からの思いやりと評価が見えない。(孤立)
 3. その相手を思いやれない。評価しない。(否定)
 4. 信頼関係を築けない。(不信感)

ケース2:「多様性を受け入れた場合」:
 1. 違う価値観を受け入れる。(受容)
 2. 違う価値観を持った相手の思いやりと評価が見える(理解)
 3. 相手を思いやれる。評価できる。(相互依存)
 4. よい信頼関係が築ける/成長させられる(許しと感謝の心が存在)

私の場合、賛同できない価値観を受け入れられず、辿り着きたいゴールは信頼関係を築くこと(ケース2)であるにもかかわらず、心のあり方として信頼関係を築けない結果(ケース1)に陥りがちでした。ジレンマですね。実は最近、私自身の抱えるこのジレンマが原因で、大切な人間関係を失うところでした。多様性を受け入れることの必要性を心から実感しました。ここで「違う価値観を受け入れる」ことは、違う価値観を自分の価値観とするのではなく、違いを受け入れようと切磋琢磨する姿勢ではないかと気づきました。私の頭の中では「Inclusion(受け入れること)」が「自分の価値観の一部を上書きすること」になっていたかもしれません。。。。

ワークショップへ参加することで、私の興味は「日本社会が帰国子女を受け入れるためのヒントが知りたい!」から「帰国子女が日本社会を受け入れるためのヒントが知りたい!」に変わりました。私のD&Iの挑戦は始まったばかりです。これからも、ワールドカフェでは皆さんと共にD&Iの効果的な実践方法を見出していければ幸いです。

最後に、日頃のコミュニケーションの中では間違いや失敗もあり、しんどい場面も多々ありましたが、このような気づきチャンスを与えてくださった周りの方々には感謝気持ちでいっぱいです。
| Maki | 最新D&I情報 | 01:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
七福神はD&Iだった!

“みんなちがってみんないい”
−しあわせる力 禅的幸福論− 玄侑宗久著(角川SSC新書)より

By 藤井 幸子

“幸福をしあわせというようになったのは明治以後。「しあわせ」という和語は奈良時代に「為合わせ」と書いた。私がすること、誰かのすることがあわさる。つまりヒトとヒトとの関係がうまくいくことを「仕合せ」と呼んだ”と書かれています。それは西洋的な意味で数値化できるものではなかった。昔から八百万の神を祀っていた日本人には、もともと横並びのソフトがプレインストールされている”というところから始まる、この本には、ダイバーシティ&インクルージョンと関わることばがたくさん出てきます。

 最後の第5章、“息苦しいいまを生きるために”の中には、七福神に関する記述があります。
“七福神は実は外来の6名の神(インドから大黒天、毘沙門天、弁財天、中国から福禄寿、寿老人、布袋)が多く、日本の神は恵比寿さんだけ。八百万のどのひとつにも正義を求めない日本人の感性が示されているのではないか?というところです。いろいろな由来のある七福神ですが、正統もなく異端もなく、横並びにごちゃまぜであることが、どんな意見にも誰かが賛成してくれる、反対する人もいるでしょうが、全員反対とか全員賛成にはならない。全員反対、全員賛成の状態では、ひとつの価値が絶対になってしまうので、そういう中ではいじめや差別が起こりやすくなる。七福神には共通する何もないが、それが素晴らしい”

“いつしか我々は、「人の世話にならなくても生きていける社会」を目指し始めた。それが便利で進歩だと思い込んで、できるだけ人の世話にならないシステム作りを進めてきた。その結果に人間の本質的な力(人間付き合いやコミュニケーション力)が衰えていったのではないか?”
七福神は臨済宗のお坊さんが室町時代末期頃に考えた、「しあわせ集団」のモデルだったと書かれています。

 宝船に乗って、みんな笑っている、“あんたおもろいな”みたいな。八百万の文化と、いいとこどりの精神が、民衆の中に七福神が広がった。
七福神はその成り立ちも、意味もはじめから矛盾を内包している。それでも同じ船に乗り合わせて、笑いあっている。それが我々の臨む社会ではないか?“
 これこそダイバーシティ&インクルージョンの日本版のモデルともいえるのではないでしょうか?

 金子みすずの「みんなちがってみんないい」というのは、本当は較べる基準がないという意味で、個性を振りかざすこととはちがう。どんなものさしも「私」がつくった勝手なものさしだから、それを基準に比べるのはやめよう。ということではないか?”

この内容が面白いな!と思われた方は、お読みになることをお勧めします。
| Maki | おすすめの本 | 00:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
Diversity & Inclusion in Asiaに参加しませんか?

Diversity & Inclusion in Asia開催
By 堀井紀壬子

香港のNPOコミュニティビジネスによるDiversity & Inclusion in Asia 2010 Conferenceが2010年11月9日〜10日にHoliday Inn Golden Mile Hong Kongで開催されます。

コミュニティ・ビジネスでは、2005年以来、Diversity & Inclusion in Asiaの会議を開催しています。
今年は第4回目で、D&I関連の企業やコンサルタントが一堂に会し、アジアのダイバーシティ推進のベストプラクティス情報を交換します。

この会議の特徴はD&I Asia Networkのグローバル企業20社ほどの担当者と直接情報交換をしたり、アジア、アメリカ、ヨーロッパで活躍しているコンサルタント等の研修プログラムの一端に触れることが出来ることです。GEWELも、この会議を応援しています。

過去の会議では日本からの参加者が大変少なかったので、今年は是非数多くのご参加を期待しております。

Diversity & Inclusion in Asia 2010 Conference
テーマ:“Facing the Issues in Asia”
日時:Tuesday 9 and Wednesday 10 November 2010
場所:the Holiday Inn Golden Mile in Hong Kong.


詳細は下記サイト(英語)をご覧ください。
http://www.communitybusiness.org/D&Iconf/2010/welcome.htm

プログラムは
http://www.communitybusiness.org/D&Iconf/2010/Programme.html

過去のイベントは
http://www.communitybusiness.org/D&Iconf/2010/Past_Events.htm



| Maki | 最新D&I情報 | 08:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
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