Diversity & Inclusion Blog

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ダイバーシティの推進を願い、より多くの意義ある活動や世界の情報を、より多くの人に届けるため発信していきます。
GEWELのメンバーや志を同じにする人たちから、日本や世界のダイバーシティ&インクルージョン情報をお届けします。
安心して自分の考えを言える場は多くの人たちが求めているもの

シニアもつながりを求めている
―“本音で話す場があれば、エネルギーをチャージできる―
By 藤井幸子

あるNPOのお手伝いで、組織を退職したシニアを対象に、“2度目の一歩をふみ出そう”というセミナーを行いました。全く見ず知らずの人たちが約15名、男性がそのうちの8割以上でしたが、初めはかたい表情でした。シニアは社会から何を期待されているか?というテーマについて、大学生のサポートメンバーも入った5名ほどで話し合い、自分の人生を語るというインタビューなどプログラムが進む中で、だんだん打ち解けて、自分のことを話すようになり、1日半のコースを終えた時には、素晴らしいネットワークになりました。

皆さんリタイア後も社会とつながりをもとうと、それまでもある度の活動をしている人たちでしたが、何かしらしっくりこないのか?自分の居場所を求めているようでした。

20歳そこそこの学生メンバーと本音で話せる場は、なんて素晴らしいシーンか!思わず感動しました。学生にとっても普段はシニアの人たちと話すこともありません。彼らはシニアに何を求めているのか?人生を長く生きている人たちから、結果だけでなく、どんな背景、プロセスでそうなったのか?それぞれの人たちの価値を伝えてもらいたい。という意見が多かったようです。「でも、そんなきっかけがないんだよね。。。」というシニアの意見が圧倒的です。

このセミナーでは世代、性別、経験などまさしくダイバーシティな人たちが、お互いを受け入れて、本音で話す場を得て、自分が何をしてきて、これから何をしたいのか?いろいろな人たちの意見を聞き、エネルギーを得て、次の一歩を踏み出そうとしていました。安心して自分の考えを言える場は多くの人たちが求めているものなんだと痛感した次第です。

ところで、私たちは何があると幸せだと感じるのでしょうか?
あるシンポジウムで、NPOで世界の難民といわれる人たちの自立支援をしている女性の話です。「人の幸せは誰かのために何かをすること」であり、そのNPOでは自立を支える基本方針として、「自分の身の回りにおきていることに、何か気がつくことから、少しずつ幸せになってもらいたい」。「自分のことを分かってくれる人がいることで、悲しみの連鎖を断ち切ること」だそうです。

この二つの事例からも、人は本音で話すことができて、それを聞いてくれる人がいる。ということだけでも幸せになれるのではないでしょうか?


| Maki | その他 | 23:53 | comments(1) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
低いダイバーシティの社内推進状況に対する評価

* ダイバーシティの認知が低い事を反映し、ダイバーシティの社内推進状況に対する評価は全般的に低いレベル!

(Q:あなたの職場では以下の項目それぞれについてどのように取り組んでいると思いますか?)

ダイバーシティの社内推進状況に対する評価は全般的に低い。特に、ダイバーシティ研修、外国人や障がい者の採用、グローバルな人材育成、女性管理職の増加、などの領域で低い数値が目立つ。また、”どちらとも云えない/分からない”が多く、社員は会社が何をしているのかを十分に知らないのではないかと思われる。(以下のグラフから社内コミュニケーションは良さそうには見えるが、会社側の情報開示や社員の関心を高めるためのコミュニケーションに課題があるのではないかと推測される)

* 現在の会社・組織で男女の地位が平等になっていると考える人は34%!

(Q:あなたの現在の職場では、男女の地位は平等になっていると思われますか?)

平等と回答した人が34%に対し、男性優遇と感じている人が48%、そして、女性優遇と答えた人が8%でした。

“平等”意識が相対する属性との比較で高いのは、“外資系企業”、“小規模企業”、“役員職”、“医療・介護関係”、“教員”など。また、“男性優遇”が有意差を持って高くみられるのが、“建設”、“製造”、“運輸・通信”、“不動産”、“人事総務部”、“経営企画”、“営業統括”などです。

そして、“男性優遇”と捉える背景は、以下のような意識から生まれています。
女性の管理職が少ない、或いは、女性を管理職に登用しない
総合職の人数で、男性が圧倒的に多い
男性の昇進・昇格が女性に比べ速い
能力を正当に評価しない
女性は結婚したり、子供が生まれたりすると勤め続けにくい雰囲気がある
同じ仕事をしているのに、同期で給与差がある
| Maki | GEWEL調査 | 15:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
速報!一般にはとても低い、ダイバーシティの認知と理解!

全国ビジネスパーソン対象D&I社会調査
「ダイバーシティ環境実態ベンチマークサーベイ2009」(第一号レポート)

調査結果:
“ダイバーシティ&インクルージョン・マネジメント”の実践は限られた環境のみ

(Q:あなたは、以下の言葉について聞いた事がありますか?)

ダイバーシティの企業内推進が大企業や外資系企業の中で進んではいますが、全国ベースで全てのビジネスパーソンを対象に聞いた結果、“ダイバーシティ”関連の言葉の認知は非常に低いものでした。

男女別では、“ダイバーシティ”は、女性での認知率が男性より有意に低くなっています。(男性:12% vs. 女性:7%)

企業規模別では、規模が大きくなるにつれて認知率は上昇します。
(100人以下:7%、100人〜999人:9%、1,000人〜9,999人:15%、10,000人以上:18%)

この結果から、日本におけるD&Iは、企業規模によって違うという実情が見えてきます。また、“ダイバーシティ&インクルージョン・マネジメント”の実践が限られた環境のみでしか進められていない実態も窺えます。


今回の調査では、このほかに“企業ロイヤリティ度”や“仕事へのやりがい”、“セルフエスティーム(自尊感情)”など大変興味深い結果が出ています。

詳細についてのお問い合わせは info@gewel.org までどうぞ。

(次号に続く)
| Maki | GEWEL調査 | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
30%超ビジネスパーソンが「ダイバーシティ」を聞いたことがある!

全国ビジネスパーソン対象D&I社会調査
「ダイバーシティ環境実態ベンチマークサーベイ2009」結果から
By 堀井紀壬子

この2−3年、世の中で「ダイバーシティ」という言葉をよく耳にするようになり、また、メディアからの取材、研修会社からのダイバーシティ研修の問い合わせなどが、多くなってきたことから、ダイバーシティという言葉や考え方が、もう少し世の中に広まってきたと思っていました。しかし、結果は「意味も知っている」人が10%未満。ただし、うれしいことに「聞いたことがある人」を含めると30%超のビジネス・パーソンが、何らかの形で「ダイバーシティ」という言葉を耳にしていることになり、やはり、この数年の変化は大きいと実感しました。

言葉の認知度は、ダイバーシティ&インクルージョンという考え方への賛同や理解と連動しているものと思われます。ダイバーシティという言葉は、いまだに「女性活躍推進」と同義語にとらえられています。「女性」となると、自分には関係ないと思ってしまうか、否定的に捉える人が多いと、せっかくのダイバーシティ(多様な人材の個々の価値観を認めること)も、日本社会に根付かないでおわってしまうのではないでしょうか?ダイバーシティは、「管理職を目指す女性を応援する活動」ではありません。働く一人ひとりが自分らしくイキイキした人生を送るための考え方であり、また企業にとっては、高いモティベーションを持って、能力を発揮する社員を育てる考え方なのです。

2008年にGEWELが行ったダイバーシティ先進28社社員を対象にした調査では、ダイバーシティ推進意欲・実践意欲とも高い社員は、職場での満足度も高く、積極的な就労意欲を持った人だという結果が出ています。

ダイバーシティ賛同・推進派のプロファイル(2008年GEWEL調査結果)
「やりがいを働く目的にし、定年までの継続就労意欲が高く、
子育てとの両立意欲も高い
自分の能力を肯定的に考えるなど自己評価が高く、管理職志向も高い
職場の満足度が一番高く、職場でも「自分が認められていると」と感じている方々です。

雇用状況の厳しい中、ただいるだけの人在ではなく、組織企業に貢献したいと思う人財を育成するために、経営者は自分たちの経営理念や考え方を明確にわかりやすくまた社員の共感を得る形で伝えなければならなりません。
また、ビジネスパーソンも、自分自身の生き方、目標、夢をしっかり自覚して、会社に頼らない生き方を確立しなければならないと思います。
企業が自分たちの価値観に基づいた使命(ミッション)を明確に示し、個人が自分の生き方の使命(ミッション)を認識することが、日本にダイバーシティ&インクルージョンを推進する基礎が整ったといえると思います。

日本企業はよくも悪くも、形を作ることをまず手がけます。しかし、ダイバーシティ&インクルージョンの推進は、制度が整っても実現しません。一人ひとりが自分の生き方を考える、そして周囲の人の考え方(価値観)を大切にする、誰もが、自分たちが望むのであれば、企業に貢献する可能性を持っていると信じること、そんな考え方をできるような風土作りが必要です。 そして、そのためには、経営リーダーがみずからのビジョンを語り、社員を刺激することが必要です。

ダイバーシティ推進に関して、経営トップのコミットメントとして、よくCSRレポートなどに「わが社は人材こそ力であるとして、人材の育成を行ってきた。人材育成はわが社のDNAであり、脈々と培われた強みである」というようなメッセージを目にします。大変結構です。でも、その方針はいつつくられたのですか?ひょっとして高度成長期ではないですか?もしかしたらもっと前?経済環境の変化、労働環境の変化、働く人たちの考え方の変化、若者たちの価値観の変化をどのように見ているのですか?言葉は変わらなくても、価値観は変わっているはずです。

ダイバーシティ&インクルージョンを自分の言葉で、自分のこととして語りましょう。
| Maki | GEWEL調査 | 13:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
言語力低下はD&Iの根幹に関わる問題−『日本辺境論』より−

女性語は、土着の言語だから、本音で感情や生活実感を話すことができる?−『日本辺境論』にみる日本語−
By 藤井幸子

前号に引き続き、ことばに関わることを書きます。
今ベストセラーになっている内田樹(うちだ たつる)さんの『日本辺境論(新潮新書)』を読んでいて、なるほどと思った部分のご紹介です。すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが。
Inclusionを検討している中で、なぜ会社組織の中では本音で言う人が少ないのだろう。女性同士だと結構本音で話すことが多いのに。。。。。という発言がたびたび出ました。

『日本辺境論』より引用します(“引用部分”)
“そもそも日本列島は無文字社会である”中略“そこに漢字(真名)が入ってきて、漢字から二種類のかな(仮名)が発明された。”中略

“原日本語は「音声」でしか存在しなかった。そこに外来の文字がはいってきたとき、それが「正統」の座となった。もともとあった音声言語は「仮」の座におかれた。外来のものが正統の地位を占め、土着のものが隷属的な地位に退く。それは同時に男性語と女性語という仕方でジェンダー化されている。これが日本語の辺境語的構造です。”

“土着の言語=仮名=女性語は当然「本音」を表現します。生な感情や、剥き出しの生活実感はこのコロキアルな土着語でしか言い表すことができません。”中略

“漢詩は限定的な素材しか扱うことができません。庶民の生活実感や官能は漢詩の管轄外です”

紀貫之は土佐日記を書いたとき、おんなのまねをして女性語を使っておとこが日記を書いた。と歴史や古典で学びました。
本音を言うには、生活言語を使って、言葉をうまく人に伝えるというのが紀貫之以来、日本人が取ってきた語法だ。。。と言っているのです。

だから、仕事の場では本音でものをいえないのでしょうか?(これは私の短絡的な解釈かもしれませんが)。真名で仕事をすることが正しいという伝来の思い込みがあるのでしょうか?
女性が多く集まるイベントでは、お互い初対面でも結構本音で話をしているようですが、男性の参加者はあまり発言されないように感じます(これも私の思い込みと特殊な状況でしょうか?)。居酒屋では結構話しているのにね。。。

ことばは文化の基本だと思いますが、その言語力が昨今低下していることは、本当にダイバーシティ&インクルージョンの根底となる、人間関係力に関わる問題ではないかと危惧する次第です。このブログの読者の方のご意見もお聞きしたいと思います。

(実はこの著書はもっと奥が深くて、これだけではないのです。 「地政学的辺境性が日本人の思考と行動を規定している」ということを命題にしている本です。興味をもたれる方はお読みになることをお勧めしたいと思います。)

『日本辺境論』内田樹著(新潮新書)
| Maki | おすすめの本 | 13:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
暮らしやすさに関して、日本は世界36位 ー2010 Quality of Life Indexより

D&I社会調査にちなんで 国際比較”暮らしやすさ”
By 佐々木まき

GEWELでは、私たちが今どこにいるのかを考えるために、ビジネスパーソンの社会調査を実施しました。これからどこに向かって歩んでいくのか、を考えるデータ<2010 Quality of Life Index>がありましたので、一緒に見てみたいと思います。

データでは、Quality of Life 、暮らしやすさに関して、日本は194か国中36位だといいます。総合点ではコスタリカやポーランドよりも低い。安全性では100点満点、気候は84点と高得点ですが、経済は51点/100点と泣かず飛ばずですし、リビングコストのポイントが大変低いのが課題です。100点満点中24点です。生活物価の高さ、住居の狭さとはいえ、日本よりポイントが低い国、スェーデンの0(世界最下位)を除き、下から2番目193番目です。
ウェスタンスタイルの生活様式を基準にしていることなど、当然視点の偏りはありますが、世界最下位に近いリビングコスト、194か国中36位をどう見るか・・・。

首相は「世界経済第2位の国」と胸をはって演説されていますが、私の日々の生活実感からすると36位というのは、十分妥当な線のような気がします。
夜塾に通う子どもの安全が図れ、働く母にとっての命綱!と、早々に持たせた携帯電話。月請求額が5万円を超えたこともままあります。(パケット代だとか。あとから抗議しても、”暖簾に腕押し”でした。)
夜遅くまであいていて、私たちにはとても便利なスーパーやコンビニ。でもそこで働く人たちはパート・アルバイトなので所得が低く家庭がもてません。若者だけでなく、年齢が高い人も多いのが現状です。
東京では、毎日のように電車が止まっています。すっかり当たり前になってしまった”人身事故”。疎外されている多く人々の存在を教えてくれます。

D&Iは、単に個人が所属する組織の中だけで完結するものではありません。一人ひとりが生きているあらゆる場に広がり、影響を及ぼしていくものです。個々人の生きがいややりがいが生まれ、究極的には、人が生きることの質を高めるものとなっていきます。

私たち自身が自信を持って、日本は暮らしやすさNO.1!といえるようになるために、何から始めればいいと思いますか。私は真摯に人と関わることから、“認め、尊重するD&I”を、日常の一こま一こまで実践しようと思っています。

2010 Quality of Life Index: 194 Countries Ranked and Rated to Reveal the Best Places to Live
項目:Country、Cost of Living、Leisure & Culture、Economy、Environment、 Freedom、Health、Infrastructure、Risk & Safety、Climate、Final Score

1. France  55 81 69 72 100 100 92 100 87 82
2. Australia   56 82 71 76 100 87 92 100 87 81
3. Switzerland  41 86 79 78 100 95 96 100 77 81

4. Germany    54 82 71 83 100 89 90 100 79 81
5. New Zealand  62 82 65 77 100 88 70 100 84 79
6. Luxembourg  44 76 85 77 100 87 66 100 83 78
7. United States 56 79 67 62 92 78 100 100 84 78
8. Belgium    41 83 66 64 100 88 96 100 86 78
9. Canada    62 76 69 62 100 84 85 100 69 77
10. Italy     56 85 63 74 92 90 62 100 87 77
(中略)
31. Chile     60 67 54 71 100 73 73 100 59 71
32. Estonia   60 82 44 77 100 75 64 86 74 71
33. Costa Rica  62 64 53 78 100 78 48 93 79 71
34. Panama    62 63 52 77 92 72 74 93 69 71
35. Poland    51 74 52 72 100 80 64 86 76 71
36. Japan    24 92 51 71 92 89 64 100 84 70

参照データはhttp://www1.internationalliving.com/qofl2010/index.php#Japan

分析は、http://www.internationalliving.com/Internal-Components/Further-Resources/quality-of-life-2010
| Maki | その他 | 13:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
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