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21回Global Summit of Women(イスタンブール)レポート 

第21回Global Summit of Womenが開催されました。
By 藤井幸子

2011年5月5日から7日の3日間、第21回Global Summit of Womenが、81ケ国から、約1000名が参加して、“女性が21世紀の課題解決の橋渡しをする”というテーマで、ヨーロッパとアジアにまたがる、歴史上の戦略的地点であるトルコ、イスタンブールにて開催されました。

オープニングは、ベトナムの副大統領、そしてトルコ、マレーシア、ナムビアのファーストレディ、トルコの女性と家族担当大臣のスピーチから始まりました。



3つの国のファーストレディたちは、自国の抱える女性問題を解決すべくプロジェクトを推進していることが、素晴らしいと感じました。女性が地球を救うために団結して知恵をだし、行動することが大切であること。また、まだ多くの国で存在する男女差別の撲滅や女子教育に力を入れていること、ドメスティックバイオレンスが問題であることに言及していました。

マレーシアのファーストレディが自ら、2013年のGSWをマレーシアで開催したい旨を宣言しました。
ベトナムの副大統領は選挙の真最中であるにもかかわらず、50名あまりのベトナム女性リーダーと共に4回目のGSWへの参加で、初めて英語のスピーチをしたことに好感を持ちました。ベトナムでは3月8日のInternational Women’s dayはとても大切な日として認識されているそうです。女性の力に大いに期待している国という印象です。

参加者が多かったのは、中国、ベトナム、マレーシア、韓国、モンゴルとアジア勢がそれぞれ50名程度、ヨーロッパではスペインからが最も多かったということでした。日本からの参加は3.11の影響もあり、登録していた人がキャンセルし、合計9名というこの5年ほどでは最も少ない人数でした。
あとで知ったことでしたが、このGSWの直後にFourth UN Conference on the Least Developed Countriesが同じイスタンブールで開催されたこともあり、日程的に続けて参加できることから、今までよりも多くのファーストレディや大臣級の参加が多くなったようです。

歓迎レセプションは4世紀に建てられたビザンチン教会跡で行われました。韓国、モンゴル、中国の代表団の方に、東北の災害支援をいただいたお礼を申し上げておきました。

Global Women’s Leadership Awardの様子

全体のプログラムは、
経済活動への世界および地域のインパクト:新興国の成長、地球規模でのSustainability、教育などへ、女性の果たす役割は非常に大きい。

CEO フォーラム 21世紀の働く場は?:マレーシアのHyrax Oil Sdn Bhdの創立者のDato’ Hazimah Zainuddin さんは、Trust(直観に基づく信頼)とConfidence(理性・証拠に基づく信頼)が人を動かす原動力になるという言葉から始まり、社内へのコミュニケーションを最も大切にしているとのこと。CEOがこのような意識で人に対するEmpowerment について考えていることを言葉にするのは大切なことです。

Globalでみたボードメンバーの多様性
女性が意思決定の場に増えてきてはいるがまだまだ十分ではない。2010年のCWDIレポートによると、地域的にはEUで11.9%、アメリカで9.9%、アジアパシフィックで6.5%、中近東、北アフリカで3.2%となっている。Quata制を取り入れている国はかなり進んでいる。USではDiversityはCSRに取り入れなければいけない。オーストラリアは女性の割合(%)をすべてのレベルで記載し、不十分な場合はなぜか?その証拠を求められることになっているとのことです。日本では男女共同参画とはいうものの、取締役会のような意思決定のレベルに女性が参画している企業はまだ少ないのではないかと思います。

スペインの男女共同参画担当の大臣は、女性はまだ意思決定の場には少なく、equal access to managementになっているかは疑問というコメントでした。とはいえ、スペインの議会の40%の候補を女性にするという法律のおかげで、女性議員の割合は36%になったとのこと。しかし経済界では?がこれからの課題とか。EC内の他の国では、ドイツテレコムは2015年までに、ビジネスを成功させるため、女性取締役の割合を30%にすると決定したそうです。スぺインでは2007年に250人以上の企業に対して、数字目標を設定させ、インセンティブを作り実行をしているとのこと。その結果の一例として、ブルーチップは2007年に4%だった割合が、2010年には10.8%まで増やしたそうです。ECでも2015年までに少なくとも取締役会の30%、2020年までには40%を、女性にするというターゲットを設定したそうです。問題はそのようなRequirementsを満たせる女性がいないという言い訳を作らせないために、女性の教育、その後の労働市場への参画を促すことが肝要であると結んでいます。

USのインテルでは、ボードメンバーの33%が女性であり、何%が適切かはわからないが少なくとも、多くなってよくなったという。ちなみにフォーチュン500社の平均は15.2%である。Intelではそのための改善努力として、取締役候補の人材プールを作ること(取締役候補の15%は女性にする。会社は女性を雇い、そのキャリアを支援し、スポンサーすること)。多様な人材確保にコミットする。シニアレベルの女性をスポンサーにする。そのアプローチは、CEO自らがDiversity & Inclusionの戦略を実行し、KPIを測定する。という実例を話してくれました。

3日目の全体会議
水、21世紀の石油そして女性というテーマで、地球のsustainabilityを保証する行動は女性がその多くの役割を担う。韓国ではGreen Growthというプロジェクトを2008年から開始している。そこには、”This is more than an environment policy or an energy program. Green Growth is a new paradigm of progress for generations to come. It is about changing people’s behavior and way of thinking.”と書かれています。日本でもこの度の災害から、経済を追求するあまりに無理が生じた部分を見直す。資源の使い過ぎに気が付いた人が多いと思います。お隣の韓国では、大統領主導でこのようなプロジェクトが進んでいます。

CSRのセッション
・Sung-Joo KimさんがMCMの例(Women’s initiative, NGOへの投資、彼女自身の財団でも社会を変えるという信念で途上国支援などを行っている)、
・ドイツのQiagenの例(子宮頸がん診断のサポート)、
・Turkcellの例(トルコの携帯電話の会社。SnowdropというプロジェクトがトルコではCSRの代名詞になっているくらい認知度の高いもの。年1万人の奨学金を出している。まだ教育を受けられない子供たちが多いため、非常に高い評価をされている)が紹介された。

最後のGlobal Women’s Leadership Awardは男性として初めて、国連の潘基文事務総長が受賞した。
国連内部の意思決定ポストに女性を登用することで、国際機関からの変革をした事務総長の話を聞いた。既得権を持つ男性たちの相当な抵抗にあった例、女性が世界の平和、経済活動に貢献できることをもっと証明したいという想いがある。昨年UN-WOMENの部門を作り、女性関係の世界的な課題を取り上げる統合部門とした。Glass CeilingならぬIron Ceilingがある、これを引っ張りおろそうという、心強いコメントでした。
| Maki | D&Iイベント報告 | 10:08 | comments(2) | trackbacks(0) |
NPO法人GEWEL
今年初めて参加させていただきましたが、元気な女性が多いのに圧倒されました。ベトナムからの参加者の方に、東日本大震災について、お悔やみの言葉を言われ、優しい心遣いにとても感動しました。日本からの参加者もあのような場でもっとプレゼンスを高めたいですね。来年も可能であれば、また参加したいです。
| Takako | 2011/05/16 11:41 PM |
Takakoさん

コメントありがとうございました。私も2008年のハノイのGSWに初めて参加した時は、数と彼女たちのエネルギー(よくしゃべりますよね)に圧倒されました。また、女性の政治家がメッセージしたり、チリの時にはGSWに合わせて、政策が決定されたりと、開催国では相当力を入れています。今回も環境、エネルギーの持続性という意味で女性の果たす役割が大きいと発言したのは韓国の厚生大臣でした。21年も続けてきたことは、評価できる活動ですね。

| 藤井 | 2011/05/31 6:46 PM |









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